第11章 戦い続ける為に
「昨日あんな話したばっかりだし、
さすがに少しは警戒してるからね。」
エルヴィンといい、リヴァイといい、
二人のいた世界の住人は
こんなに自由な人ばかりなのか。
昨日からどれだけ
動揺させられたらいいんだ……
まだ自分の鼓動が忙しく動いているのが
感じられる。
「だが、昨日はエルヴィンと
いいところまでいったんだろ?」
「なっ!なっ、何で?!」
突拍子もない質問に思わず声が裏返った。
「エルヴィンから聞いた。
手を出さないと啖呵切ったのに
手を出しかけた、と。」
……何故そんなことを、
わざわざリヴァイに話すんだ……
話さなきゃバレなかっただろうに……