第11章 戦い続ける為に
「そんな顔すんじゃねぇよ。
あいつは報告・連絡を怠らない男だからな。」
「……相談は?」
頭の中で〈報連相〉の言葉が
思い浮かび、反射的に問いかける。
「相談は……どうだろうな。
あいつは仕事にしてもプライベートにしても
ヤケに博打を打ちたがる。
相談の前に行動することはそう珍しくねぇ。」
昨日からエルヴィンの第一印象を
覆すことばかりだ。
博打を打ちたがるような人には
見えなかった。
エルヴィンはどちらかと言うと、
慎重かつ丁寧、そして計画的に
物事を進めていくタイプに見える。
リヴァイの方が、
博打を打ちたがるタイプに見えた。