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オンナナレさせてみせますから

第12章 迷子の迷子の…!



「で?何があったの?」

「…報告ですよ、佐助様からの」

「え!?私達がここに来ること知ってたの?」

「佐助様は優秀な忍です、人間観察もお得ですし私達の移動先など予想が付いていたのでしょう」

のそばを離れた後、懐かしい雰囲気を感じ町から出ると佐助がいたのだという。相も変わらず楽しそうなお顔でしたよと深いため息をついた。

「なんか言ってた?」

は佐助がここにくるなど余程のことがない限りありえないだろうと思った。最早武田とは関係を断たれた小娘二人に会いに来るなど、相当暇だったか大変なことに巻き込まれてしまったから報告しに来た、とか。

「長曾我部軍が少数でありましたが攻めて…いや、顔を見に来たそうですよ」

「嘘っ、で、ど、どうしたの」

「此処にはもういないと言ったら素直に帰ったそうです。本当にさんの顔を見に来た程度だったそうです」

それを聞いてはほっとした。
ゲームの中だろうがあまり関係のない戦は起こさないに限る。が来てしまった時点でしょうがない部分もあるだろうが変に戦を起こしてしまったらゲームにまで影響があるかもしれないし、史実とは完璧に100%関係ないとは言えないので関係のない無駄な戦は起こさせようにするしかない。

「そっか、よかった…」

「さんは私が守りますから、ご安心ください」

椿はの両手をぎゅっと握りしめて安心させるように優しく微笑んだ。
は一人ではなくて本当に良かったと心の奥底から安心した。きっと一人旅だったら心が折れて何処へ行くにもうろうろして、また変な輩に襲われていたかもしれない。
今は椿と短刀がある限り、の身は保証されたようなものだった。



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