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オンナナレさせてみせますから

第1章 日常⇒非日常




だがその目標は達成されることなく日はどんどん落ちていき、いつの間にかしていた腕時計を見てみればもう6時を過ぎている。
この時間になれば森の奥は寂しげな風が通り抜け、勇ましい動物の遠吠えなんかが聞こえる。

「考えろ…そう、まだ何か解決方法はあるはず…」

うま●棒を食べながら月明かりも照らしてくれそうな開けた原っぱに荷物を置き、その近くに座り込んだ。そのへんの草をむしって土を露出させると歩いてきただいたいの道を思い出して地図をかいてみた。

「相当歩いたよね、多分あの出っ張ってるところが私が出ていた場所だから…」

後ろを振り返れば遠くのほうにトリップしてきた場所らしきところが見える。どうやら初めてこの地を踏んだ場所は目立つところにあるらしく、森の上部に位置する見晴らしのいいところのようだった。
それからここまで下ってきた、相当な距離を歩いたはずなのにやはり村人は一人もいないし馬の嘶きも聞こえないし。
は徐々に不信感を抱きつつあった。

「…普通の夢小説なら武将に会う、変わってる夢小説なら山賊に会う、でも打ちのめす、でも私にはそんな力がない」

うーんと考え込んで一つ、答えが見つかった。

「神様による計画的餓死犯行ですねわかります」

もうこんな答えしか浮かばなかった。今食べているのはう●い棒のコンポタだ。これで腹が膨れるとは思っていないが足しにはなる。抱き枕も持ってきているのでこれで硬い地面の上に直接頭を置くようなことはせずともいい。

「…どうするべきかねぇ」



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