第16章 放浪も悪くない
ずんだを食べ終わったところでを馬に乗せ、慶次は馬をひきながら歩くことにした。
ぶっ通しで乗っていると尻が痛くなるらしい。
「ちゃんのいた所では移動手段どうしてたの?」
「えっと…馬よりもずっと早い乗り物があるんだよ!」
「へぇっどんなのどんなの?」
慶次はの話をよく聞いてくれた。
未来の話をするのはとてもも楽しかった。この時代に来てから話を聞いてくれる人はいた。だがここまで詳しく聞いてくれる人はいなかったし、慶次はとても話し上手で聞き上手なのだと思う。
「ええと、北条さんの所から大阪まで一日で行けちゃうの」
「なにそれ?!戦国最強かよ!」
「あっそんな感じ!」
戦国最強とは本田忠勝の事。家康が何故ギュイーンを言葉として認識できるのかはには謎でしかない。
「取りあえずもう少し進むと村があるから。そこに友達がいるから泊めてもらおう!」
どうやら慶次は色々なところを旅しているらしい。各地にさまざまな友達ができるとか何とか。
今回通りかかる村は本当に小さい村らしく、人口も少ないらしい。だからこそなのだろうが、結束が強く、お互いに助け合うという事が多い。慶次はそこに惹かれたらしい。
「友達って、どのくらいの付き合いなの?」
「んー、来るときにあったんだよね」
「わぁ凄い」
もうそれしか言葉が出なかった。
それから慶次も乗馬し、その村に早く入ろうということになった。
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