第1章 綺麗な夕日
「綺麗だね~」
と私の隣にいる彼は言う。
「夕日の事?」
彼にそう聞き返すと
「うん。夕日の事。赤くて綺麗」
確かに綺麗だけどいきなりどうしたんだろうと思っていると
「そういえば付き合い始めたときも夕日が綺麗だったよね~あの時もこうやってちさと二人で帰り道を歩いてたよね」
そういえばそうだなと思いつつ上り坂道を歩く。「本当に綺麗」
私より先を歩いていく彼。
「りくの方が綺麗だけどね…」特にその目がね。
そう言ったあとに彼は「どうしたのそんな事言って!」
りくが恥ずかしがっている。とても可愛い。