• テキストサイズ

モブリットと妄想日記

第10章 欲求



「まだダメです。」

「……。」

「拗ねた顔してもダメです。」


私の眉間にはシワがより、
頬が膨らむ。


これ以上は無駄だと、
モブリットの言葉遣いから察し、
モブリットから離れる。


「つまんないのー。
エルヴィンのとこ遊びに行ってくる。」


そう言って
モブリットに背を向け、
ドアに向かう。


「カコさん、
自分の仕事は?」

「夕方からやっても十分間に合いますー」


自覚する程の
子どもっぽい返答。



「団長の邪魔しちゃダメですよ。」


モブリットは
呆れたようにそう言って、
それ以上は何もなかった。

私もそれ以上何も言うことなく
部屋を後にした。
/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp