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モブリットと妄想日記

第10章 欲求



「モブリットのお尻いい形してるよね。
触らせて?」

「ダメです。」


机に向かって書類整理を
しているモブリットに
投げかけた言葉は
4文字で切り捨てられた。

少し前まではこんな言葉にも
戸惑って、
顔を赤くして、
慌てて、
なんていう
とても初々しくて
可愛らしい反応をしてくれたのに。


今となっては
上司の悪ふざけを
ただ嗜める、優秀な部下に
成り下がってしまった。

なんてつまらない日々。



「モブリット。
休憩しよ?」


全く私の方を
振り向かない彼に
後ろから抱きついてみた。


少しは興奮してくれることを期待して、
耳元でわざと小さく呟く。


モブリットは
一瞬手を止めて、
チラッと私に目線をくれた。


お、構ってくれるのか。
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