第8章 ヤキモチ
「ハンジ、とりあえずその手を離してやれ。
それもきっと原因の一つだろ?」
エルヴィンの助け舟のおかげで
なんとかモブリットは解放された。
「モブリット、君もそろそろカコの所に
行った方がいいんじゃないのか?」
「あー…そうですね…
行ってきます。」
「あいつもそこのメガネと一緒で単純だから、
大丈夫だろ。」
「だといいんですけど…
じゃあすいません、
お先に失礼します。」
リヴァイは紅茶を口にしながら、
ぶっきらぼうに言うものの、
優しさを感じられて、
モブリットは安心したように笑みを浮かべた。
そして、
モブリットは若干重い足取りで、
肩を落としながら部屋を出て行った。