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モブリットと妄想日記
第3章 朝
「目覚めました?」
「敬語。」
「え?」
「敬語いや。」
こんな関係になってから、
もう敬語いらないよ、と日々言っているのに、癖というものはなかなか消えないらしい。
モブリットは小さく困ったように笑う。
この笑い方が結構好き。
「カコ、起きて。」
私の頬をぷにぷに摘まみながら
そう言った。
呼び捨てにされるのは
未だに新鮮。
「モブリットー…」
私は手を伸ばし、
モブリットを引き寄せようとした。
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