第2章 モブリットの酔っ払い
「…気分悪い。」
「え?!
とりあえずまだ吐かないで!
お水持ってくるから!」
なんとか私はモブリットの
下から抜け出し、
必要そうな物を諸々持ってくる。
水を飲んで一息ついたら
吐き気は治まったようだ。
兎にも角にも寝てもらおうと、
モブリットのネクタイやベルトを外し
ジャケットを脱がせた。
うん、やっぱりいい身体してる。
「ベッドまで動ける?」
「んー無理…」
そう言って、
モブリットはソファに倒れこみ寝てしまった。
私1人で運ぶのなんて
到底不可能なので、
毛布をかけて私も寝室へ向かった。