第2章 モブリットの酔っ払い
「んーーーーっ」
けたたましい目覚ましを止め、
伸びをしながら、
渋々朝日を浴びる。
モブリットが心配だから
今日は二度寝どころではない。
リビングへ向かうと、
まだモブリットは寝ていた。
私はそっと近付いて、
モブリットの髪を
さらさらと手で流してみる。
「ん…」
モブリットの目がそっと開いた。
「あ、ごめん。起こした?」
「カコ…頭痛い…」
「だろうね。」
昨日とは打って変わって
大人しい様子に、自然と笑みが零れた。
「はい、飲める?」
とりあえず水と痛み止めを渡した。