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モブリットと妄想日記

第14章 優しい上司



「あれ、いつからやってるの?」


普段の声色とは異なり、
明らかに
呆れた声と表情で
外にいる2人を指差した。


「えっと…
訓練終わって、
一通り片付けしてから…
くらいだと思います。」

モブリットの
感情の矛先が
自分達ではないことに
ひとまず安心して、
エレンが答えた。


「今日カコさん
機嫌悪かったよね?」

「俺はわかんなかったですけど、
他の奴らはそんなことも
言ってました。」


コニーは
訓練中に
後ろから聞こえていた声を
思い出しながら答えた。


その答えを聞いて、
モブリットは
溜め息をついた。


「まったくあの人は…
俺が止めてくるから安心して。
2人も早く片付けて
休むんだよ。」

「……はい!」

エレンとコニーは
モブリットの考えを
読み取れる程賢くはないため、
お互い顔を見合わせた後、
とりあえず返事をして
自分達のすべきことへ
行動を移した。


モブリットは
再び窓から見える2人を眺め、
先程より大きな溜め息を吐き出した。

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