第14章 優しい上司
「うっわぁ…
ジャンまだ怒られてるぞ…。
エレン、お前もヤバいんじゃねぇのか…。」
窓から
2人の様子を見ながら、
ジャンと同じように
顔を青ざめながら
コニーが呟いた。
「いや、俺は
このことでは失敗してないから
大丈夫だ…大丈夫なはずだ…」
エレンも
同じような表情で
自分に言い聞かせた。
「エレン、コニー、
もうみんな片付けてるよ。
何してるの?」
「モブリットさん!
すいません!すぐ片付けます!」
慌てて動き出した2人がいなくなった
窓から、
モブリットも同じように
外を眺めた。
「……エレン、コニー…。」
「は、はい!」
モブリットの声色が
変わったのを感じ、
返事と共に
片付けを始めていた手を止め、
2人の背筋が伸びた。