第2章 モブリットの酔っ払い
「あとリヴァイさんと
一緒に営業回るの嫌だ。」
「その人も仕事してくれないの?」
モブリットは黙って首をふる。
髪の毛が頬にあたりくすぐったい。
「相手先に暴言吐く。」
…私にはフォローしてあげられる語彙力がなかった。
「不機嫌な時とかホント大変なんだよ?
すぐ思ったこと口に出すから」
「えっとー…あ!でもエルヴィンさんは優しいんでしょ?」
モブリットに話だけは聞いていた人。
尊敬している1人だと言っていた。
「…あの人も怖い。
この間ドッキリ仕掛けられた」
「む、無邪気な人なんだね…」
はい、これが私の限界。
どうしよう…と悩むと同時に、
なんか退屈のなさそうな職場だなぁと
感じてしまった。