• テキストサイズ

モブリットと妄想日記

第10章 欲求



「だからっっ!!!!!!」


何が「だから」なのかは
わからないが、
モブリットは
拾った書類を再びばら撒き、
先ほどよりも勢いをつけて
背後から私を包みこむような体勢で手を掴み動きを封じた。


「…モブリット離して?」

「離したら触るんでしょう?」

「そうだよ?
だから離して?」


そんなやり取りをする私達の前には
尚もエルヴィンが仁王立ちで
背を向けて立っている。


「カコ、触るのはやめるか?
モブリットが止めているが。」

「やめないよー。
エルヴィンのお尻触れないなら
誰のお尻触れっていうの?
リヴァイ?」

「まぁあいつも締まっては
いるだろうな。」


エルヴィンは
顎に手をあて考えるフリをする。





「お、俺ので我慢してください…!!!」




この状況に耐えかねているのか、
自分の発言の恥ずかしさに
耐えかねているのか、
私の手を握った手を震わせながら
俯いたままそう言葉を絞り出した。




その言葉を聞いた瞬間、
私とエルヴィンは
同時にニヤッと口角を釣り上げた。

/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp