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モブリットと妄想日記

第10章 欲求


「よく言った!モブリット!」


私は身体を反転させ、
モブリットの首に手を回し抱きついた。

エルヴィンは
一仕事終えたかのように
向かいの席に座り、
肩を震わせながら笑っていた。


「な!嵌めましたね!!!」


モブリットが顔を真っ赤にしながら
私とエルヴィンを
交互に見やる。


「モブリットが止めてなかったら
ホントに触るつもりだったよ?」


私は嬉しさを抑えられず、
ニコニコとモブリットと
目を合わせてそう言った。


そんな私を見て
モブリットは大きく溜め息をついた。


「別に俺も触られても問題なかったんだがな。」

「団長までホントにやめてください……心臓に悪いです。」


エルヴィンの発言を受けて
さらにモブリットは頭を抱えた。


「モブリット、
今日の夜いっぱい触らせてね。」


わざとらしく
下からモブリットに目線を送った。

先ほどの自分の発言もあり、
モブリットは何も言葉を返せずに
改めて顔を真っ赤にしていた。


「カコ、
やることはやって楽しんでくれよ?」

「分かってるよエルヴィン!
むしろご褒美あるから
頑張れる勢いだもん。」

「それは良かった。」


モブリットが
今日何度目かわからない
溜め息を吐き出した。




「よし、じゃあ仕事してきまーす」


私は来た時とは
全く異なる足取りで
エルヴィンの部屋を後にした。

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