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君を想う理由〜ヒミツゴト〜

第2章 伸ばした手が触れる残像。


「…っ、ふ…」


それでも……。


「会いたい…」


会いてーよ。


どこにいるんだよ。


今何をやってんだよ…。


なんで黙って居なくなるんだよ…。


「くそっ…!」


とめどなく流れる涙が頬を濡らし、天井を仰ぐ俺の視界はぼやけてしまう。

ボロボロと零れる涙がシーツに染み込む。

溜め込んでいた想いが全て流れていくように、それは止まることを知らない。


なんで…。


どおして…。


そればかりが頭を巡る。


「拓真っ……!」



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