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苦しみの中の幸せ Part4 [銀魂]

第3章 時には昔を思い出そうか


その後のことはほとんど覚えていない。
もちろん銀時やトシたちが、危険な目に会った場合には、疑われようとも手出しをしていただろう。

だが、そんな心配は無用だったよう。
自分達のことは自分達でどうにか出来る。
それをまざまざと見せつけられたような気がした。

何も発さず、私はその無駄に大きな船を降りる。

高「瑠維」

名を呼ばれ、足を止める。

高「てめぇにゃ何も護れねぇ。今度会うときに実感するだろうよ」

その言葉に反応を示すことはなかった。
そんなこと、ずっと前からわかっているから。

随分と前から実感していたんだ。
何度も失えば嫌でも実感する。

自分に力がなく、どれだけの人を不幸にしてきたか。

私がいなくなれば
何度も思った。

でも、出来なかったんだ。
結局は、自分が一番可愛いんだろう。

居心地がいいからそこにいたい。
ダメなんだろうか、そう考えるのは。

誰だって思うことなのに…

それすら望んじゃいけないの?

なら私は

なにを望めばいいの?
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