第2章 再確認
沖「はい、さ~ん、に~い、い~ち・・・」
土「おい瑠維、どうにかしろぉぉぉ!!」
『私には関係ないもんねぇぇぇ!!』
私は何度か総悟の説得を試みたが、どれも不発と終わり、土方はこの世を去った。
・・・と思われたが
近「こら、総悟!何やってんの!?」
近藤さんの乱入によって、丸く収まった。
沖「チッ、悪運の強い野郎だぜ」
土「今なんつった、総悟ぉぉぉ!!」
いや、丸くは治まってないかな?
追いかけっこを始めた二人を、私と近藤さんは並んで眺める。
近「瑠維ちゃん、あの二人止めてくれる?」
『それが出来たら苦労はしないんですけどね~』
近「・・・まぁ、そうかもしれないけど」
『総悟を止めるのがもう大変大変』
トシを止めるのも大変だけど。
近「ああ、そうだ。どうだった?」
『現場の事ですか?それとも・・・』
近「池田夜右衛門のことだよ」
『どうって・・・言われましても。正直言って、掴みどころのない男でした』
何を考えているのかもよくわからない。
気持ち悪いという答えが妥当だと思う。
近「そうか・・・」
『近藤さん、池田家が誰かと・・・どこかしらと手を組んでいるって話。知りません?』
私の質問に、近藤さんは首を横に振る。
『そうですか』
それからしばらくして、ケンカは一段落ついた。
『そーご』
不貞腐れた顔して、自分の部屋に帰っていこうとする総悟に声をかける。
沖「何ですかィ」
『後で私の部屋に来てくれる?』
沖「瑠維から誘ってくるなんて・・・レアですねィ」
『いや、誤解されるようなこと言わないで』