第2章 再確認
土「・・・い・・・おい!起きろ」
『ん~・・・』
私の中では数分しか経っていなかった。
はず
土「起きろっつってんだろーが!」
『いたっ!?』
トシに頭を叩かれて、重い瞼を開けるとそこはもう屯所だった。
『寝てるんだから、ゆっくり帰ってくれても・・・』
土「あ゛?なんか言ったか」
『いいえ、なんでもありません』
なんでこんなに怒ってんの?
普段、「あ?」なのに「あ゛?」になってるよ?
゛つけたらただのヤクザじゃん。ただでさえチンピラとか言われてんだから。
私は、渋々降りると、大きく背伸びをする。
運転席から降りてきたトシの隣を歩く。
『あ~・・・眠い』
土「・・・今日はもういいぞ、部屋で寝てろ」
『ええ!?』
ど・・・どどどどどーしたの!?
トシがそんなこと言うなんて・・・
『明日は地球最後の日?』
土「もういい、気が変わった。このまま働け」
『うそ!嘘です!ゆっくり眠らせてもらいます!』
絶対無理!嫌だ!無理!!
と繰り返していると、トシはいきなり噴き出した。
そのまま喉を鳴らし、笑う。
『ふく・・・ちょう?』
土「いや・・・悪ぃ。お前が必死過ぎて」
『そ・・・そりゃあ必死ですよ!睡眠時間の確保に!』
トシの笑っている意味が分からず、聞き出そうとするが口を割らない。
『副長~、教えてくださいって言ってるじゃないですかぁぁぁ!!』
土「自分で考えろ、アホ」
『アホって・・・アホって・・・』
半ば口喧嘩になりつつ会話をしながら、屯所の玄関を開けた。
すると目の前に・・・
沖「真昼間からイチャつくな土方ァァァ!!」
土「うおわっ!?」
『ぎゃぁぁぁ!?』
バズーカの先端を向けられていた。
そのまま発射させそうな勢いの総悟に、私が説得にかかる。
『た・・・ただいま、総悟』
沖「ああ、お帰りなせぇ瑠維」
『あ・・・あのね、総悟。ちょっと調べて欲しいことがあるんだけど。頼めるかな?』
沖「わかりやした、土方さんを消したら聞きまさァ」
いや、それじゃダメだって!
『総悟、今トシのこと消しても楽しくないと思うけど』
沖「俺は楽しいねィ。あ、でも土方さん死んだら副長は瑠維ですかィ?俺も大忙しでさァ」
『ちょっと!?私も殺す前提!?』
沖「副長の座は俺のもんでさァ」
なんか恐ろしい事言っちゃってるよ、この子。