第5章 Locations subject to rainbow
[俗臭芬々]1
「あ"あ”ん?蜂砕隊長に会わせろだぁ?!ってかオメー誰だよ」
やっと思いで二番隊に着いたと思ったら豪華なアクセサリーを身に纏い、煎餅を食べている大柄な男
━━━その名も二番隊副隊長、大前田希千代
彼の太く厚い声は寝不足である奈々美の体に嫌に響いた
渋々大前田の問いに答える奈々美
「…かなり前に十番隊三席に着任しました楠木です」
「あーそれは知ってるんだけどよ。お前そんなにガリガリだったっけか?」
菓子を食ってる奴に言われたくない
奈々美は直感で思った
「最近ワケあってあまり食事をしていないのです。あのいい加減蜂砕隊長に会わせてくれませんか?私これでも急いでるんで」
大前田の勘に障る言葉遣いと、極度のストレスで苛ついていた
「だーかーらー!書類なら何も蜂砕隊長に渡さなくても俺に渡しときゃいいだろうよ!三席が舐め腐りやがって」
「舐め腐ってんのはお前だ大前田!!そこで物を食べるなと言ってるだろう!」
突如、奥から見知らぬ巨大な霊圧が近付いてきたと思ったら、そこには二番隊隊長及び現隠密機動総司令官の蜂砕がいた
「「…蜂砕隊長…」」
奈々美は彼女の物腰さに圧倒された
すると蜂砕は大前田の横につき、奈々美と向かうと薄く笑みを浮かべた