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BLEACH第一章『Opening』

第3章 Lonely warrior


[秘密裏]2


「そうだな。確かに今のアイツには近くにいてくれる人間が必要だ。多分それは日番谷隊長も分かってんだろ。だから少しでも時間があったら出向く。

もし奈々美の言った事が本当なら今度は日番谷隊長が危ないからな。お前も例えば一日交代で雛森の所に通えばいいんじゃねぇか?勿論俺も協力するし」

最後に恋次は日番谷隊長が休むとお前が大変だろ?と笑って言ってきた

「ありがとう。やっぱり恋次に相談して良かったよ。スッキリした」

「おう!また何かあったらいつでも来いよ!聞いてやるから」

そう言って彼は奈々美の頭をぶっきらぼうに撫でた
ぐしゃぐしゃになった髪の毛の間から奈々美の顔を確認すると、彼女は頬を赤くさせ安心した様に微笑んでいた

その様子を見て恋次は自らの胸が高鳴った

「…奈々美」

「はい…」

自分の感情を抑えきれなくなってしまった恋次は、呼ばれて振り向いた奈々美の顎を優しく持つとそっとこちらへ向けた

「ちょっ…恋次?」

奈々美が抵抗しているにも関わらず行為を止めない恋次
そして二人の唇の距離が僅か数センチにまで近付いた時、それはピタリと止まった

「…悪かった」

力無く彼女の顔から自身の手をどけると奈々美はキョトンとした顔で彼を見ていた

「何が悪かったの?私恋次に謝られる事なにもされてないよ。逆に謝るべきなのは勤務時間なのに相談してきた私の方だし。
じゃあ行くね。そろそろ戻らないと隊長に何か言われる」

笑顔で言うとお礼をし、彼女は去って行った





「あー危なかったぁ!!歯止めが効かなかった!もしあのまま襲ってたら確実に嫌われたな」

六番隊の執務室からはこの様な声が聞こえてきた




秘密裏(ヒミツリ):人に知られないで物事が行われていること
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