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BLEACH第一章『Opening』

第2章 Opening


[哀鳴啾啾]2



「…あんだけ青い顔してりゃあ誰だって家に帰すだろ。ったく人をデリカシーないとか言いやがって」

『…冬獅郎』

奈々美が眠っている時に呟いた寝言
しっかりと冬獅郎の耳に伝わっていた

「…つうかあんなの聞いて襲わない自信なんてねぇよ…////」

冬獅郎の声が病室内に静かに消えていった



日付が変わった頃、冬獅郎もまた日々の疲れからうたた寝をしていた

「うっん…んっ…」

「!!!」

自分の声では無いものが病室に響き、冬獅郎は慌てて起きた

(…雛森が目覚めようとしてる…!)

「おい雛森。俺だ、日番谷だ!いい加減起きろ!こっちに戻って来い!!」

冬獅郎が彼女の所まで駆けていき右手を強く握った

「んっ…うっ」

彼女もまたうなされていた

「雛森がんばってくれ!…頼むから!!」

暫く経ち桃が再び静かに眠った事から、冬獅郎が諦めて握った手を離そうとした時、彼女の人差し指がピクリと動いた

「…!、雛森!」

「…シロ…ちゃん…?」

「…おせーよ馬鹿。起きるのが」

「…うん。ごめん」

この時の冬獅郎は酷く安心した顔をしていたであろう



哀鳴啾啾(アイメイシュウシユウ):鳥や虫たちが哀しげに鳴くさま
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