第1章 義理兄弟　.。

「　ねえねえ、　舞兎　」

...何さ。　急に裏人格になって。

この弟は、裏表人格。

世間でいう。

『　二重人格　』

なのです。

本当に人が変わるように。

僕　から、　俺。

お姉ちゃん　から、　舞兎。

優しそう　から、　ﾄﾞS。

と、色々変わるのです。

暫しの沈黙　....　でした。

けど、優が口を動かし。

「　顔...　」

顔　..?　私どこか変だったかな...?

「　...っ、..。　っはは　.。　」

へ...酷い.。　急に笑い始めるなんて!

なんて思えたのも、束の間。

「　すっげー、....kissしてほしい、みたいな顔。　っぶは　、....笑　」

いやいやいやいや、してません。

.......してるのかな?

私がそんなこと思って、頬に手を当てようとしたら。

「　....んっ　.。　っ　」

再びキス。

私...こんなに...キス...好きだったっけ　..。

さっきも。　今も。

キスが楽しい気がするんだ。