第1章 義理兄弟 .。
「 ...。 」
私と優は、触れるだけのキスをしていた。
けど、必ず優から触れてくる。
突然、
“ 自分から ”
という言葉が脳裏を過る。
優は不満..そうではないけど、
満足 ではなさそう。
「 ねえ。 」
私は口を動かす。
「 何 、? 」
と平然な優。
「 私から .。 」
「 キス? 」
この人、心の中見えるんですか。
怖いわあ。
「 う、うん .。 あのね .. 」
「 はい、どーぞ。 」
え?!
はいどーぞ、 って?!
心の中でもの凄く叫ぶ私。
やっぱり、優には敵いそうにないです..。