第1章 義理兄弟 .。
そして優は言った。
「誕プレは?」
...誕プレ...用意してないや..。
「あ、ないんだ。」
と素っ気なく答えた優。
「ね、ねえねえ。 お母さんはっ?!」
少しでも話題を反らすように頑張ってみる。
「あー、...南アメリカ。」
「へ?」
「出張ー .。 助け求めても1ヵ月は絶対帰ってこないから。」
と、にこにこしながら優は言いますが。
私はとてつもなく冷や汗が、..
「ということで、ここでもらいます。」
「えーっと ...?」
私の頭には、“ ? ” がたくさん。
「こーいうこと。」
その意味がわからないんだってー...っ!
「だからどーいう... っ?!」
唇...が、...動かない...。
顔近いよ...。
これは、まさかまさかの...、
『 kiss 』
kissも初めて。壁ドンも初めて。
やっぱり今日は、 初めてが多い日..。?
や、やば ...っ。 息が....
「~っ!」
優の胸元を手で押した。
「いきなりなにするのよ 、っ!」
私は流石に怒った。
.....でも、さ。
本当はもっとやってほしい気持ちが。
少しはあった。