第6章 非日常(神様の言うとおり・グロ注意)
だるまはギョロギョロと目を動かし周りを見る
「間一髪だったな…」
「私最後にユミルの顔が見たい…」
「は?最後?何言ってんだ?」
ユミルはクリスタの言っていることを理解できなかった
「クリスタ絶対に動くな!」
ライナーがそう言ったと同時に全員の目線がクリスタに集まる
クリスタの小指は机に置かれている鞄の紐に引っかかっていた
しかも鞄は机の端に置いてあり半分以上が机からはみ出ていた
鞄が落ちるのは時間の問題で、だるまとの勝負だった
「皆今までありがとう…」
「おい!クリスタ!勝手に死ぬ気になってんじゃねぇよ!」
エレンはクリスタを励まそうとしたが無駄だった
次の瞬間鞄が落ちていった
落ちた瞬間クリスタはユミルのいる後ろをむいた
「ユミル…」
何かを言いかけた時ユミルの目の前でクリスタの頭は消し飛んだ
ユミルの顔にはクリスタから飛び散った血がかかった
「え?は?嘘…嘘だろ?何の冗談だよ…」
後ろを向いたクリスタは泣きながらもいつものような天使の微笑みをしていた…その顔が一瞬で消し飛んだ…ユミルにはその現実を受け入れるのに時間がかかった