第5章 日常
体育 担当キース
遡ること4月の初めの体育の授業
縦横きっちり並び人が1人通れるくらいの間隔があけられている
「おい貴様」
「はいっ!」
キースがアルミンを睨む
「貴様は何者だ!?」
「シガンシナ区出身!アルミン・アルレルトです!」
「そうか!バカみてぇな名前だな!親がつけたのか!?」
「祖父がつけてくれました!」
「アルレルト!貴様は何しにここに来た!?」
「親友と高校生活を送るためです!」
「それは素晴らしいな!貴様はここの偏差値でもあげてもらおう」
キースは次々と続けていった
それを見ている教師が2人いた
「あの恫喝には何の意味が?」
「そうか君はまだ新任だったね……あれは通過儀礼……この進撃高校から不良とかを出さないようにやってるんだ」
「何も言われてない子がいるようですが?」
「あぁ……すでに通過儀礼を終えた者には必要ない……推薦入試監督者はキースがやってるからな……」
「貴様は何だ!」
「ジエナ町出身!マルコ・ボットです」
「何しにここに来た!」
「ここで勉強をし世界の人々の役に立つためです」
「そうか…それは結構なことだ……目指すといい…だがこの世界はそんなに甘くないぞ」
マルコはその場に立ち尽くした
「次!貴様だ!貴様は何者だ」
「ラガコ村出身!コニー・スプリンガーです!」
コニーは体育着を後ろ前反対に着て名前が後ろについていた
「逆だ…コニー・スプリンガー……小学生の頃に教わったはずだ…この体育着の意味は『体育の授業に参加する』決意を示すものだと……貴様の体は後ろに向いているのかコニー?」
こうして体育の通過儀礼は終わった
それから体育の授業を受けたがらない者が続出したが意外と通過儀礼を終えたキースは優しかった