第2章 1年4組の仲間たち…そして新たな出会い
針は8時30分を刺そうとしていた
ガラガラと勢いよくドアが開いた
「はぁはぁ…これセーフだろ…」
「いやアウトだコニー」
汗をだらだらと流しているコニーの目の前には鋭い目付きをしたリヴァイが立っていた
(おいおい嘘だろ…俺以外全員いんのかよ…)
「今日で遅刻1だ…5に到達した暁には遅刻指導が待ってるからな」
「はい…気をつけます」
コニーは渋々と自分の席に着いた
「じゃあ要点だけ言うからよく聞け…今日も午前中で終わりだが放課後は部活勧誘が始まる」
「そこで体験入部ができるがそれは来週末までだ…じゃあ10分後に授業を始める」
「起立…礼」
アニは名指しされなくても役目は分かっていた
挨拶が終わると皆友達のいる席に移動していった
「なぁベルトルト…」
「ん?何?」
「一緒にバスケ部に入ってみないか?」
「バスケ部に!?ん〜でも僕運動苦手だしなぁ」
「物は試しだ!体験入部行ってみようぜ」
「分かったよ」
(マネージャーにクリスタが来てくれれば更に……)
少し離れた所で…
「ねぇジャンは何か部活入らないの?」
「入るわけねーだろ…めんどくせぇしよ」
ジャンはスマホをいじりながらだるそうに言った
「そっか…でもジャンなら部活入りそうだけどね」
「勝手に決めんなって…マルコお前はどうなんだよ」
ジャンは顔をマルコの方に向ける
「まだ…決めてないよ…」
(まだ何も……)
「んだよ…結局マルコもやりたくないだけか…」
「違うよ…僕はただ…」
「言えよ本音を…めんどくさいんだろ?」
キーンコーンカーンコーン
1時間目のチャイムが流れる
「やべっ」
ジャンとマルコは急いで自分の席に着いた
周りもバタバタとしていた