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[進撃]何度でも[R18]

第11章 夕暮れの強制デート


空に夕暮れが迫る頃、私は自室の窓辺に腰掛けて流れる雲を見つめていた。

明日はいよいよ実物の巨人を目にする事になる。

先程、エルヴィン団長から命が下されたのだ。

「そろそろ君も巨人を見てみるかい?」

命令と言うにはあまりにもフランクな言葉であったが、団長の目は真剣そのものだった。

私はハンジ分隊長の下、明日に予定されている実験に参加する。

分隊長は以前「の目で見たモノをそのまま描いてくれ」と言っていたが…ちゃんと役に立てるだろうか。

まだ見ぬ巨人への恐怖が膨らむ。
胸を占拠する不安が大きく、重くなっていく。

己がこの世界にやって来た理由も分からぬ私に、一体何が出来るのだろうか。

『……いや、考えるのは止そう』

敢えて声に出して呟いた。
そうする事で自分に言い聞かせたかったのだ。

余計な事は考えずに与えられた役目をしっかり果たそう。

私はそう心に誓って拳を握り締めるのであった。
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