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[進撃]何度でも[R18]

第7章 意外とお上手な兵長


ジャンとの一件の後、急ぎ足で蹄洗場に向かった私は兵長にコッテリと絞られた。

「次、俺を待たせてみろ…死ぬまで走り込みさせるぞ」

『ご…ご冗談を、はは』

「本気だ。脂肪が付き過ぎなんだよお前…もう少し鍛えろ」

その言葉を聞いてなんとなくジャンを思い出す。彼の寂しげな瞳はしばらく頭から離れそうに無い。

それにしても「脂肪が付き過ぎ」は酷いんじゃないのか。

「…ほら、とっとと乗れ」

目を伏せてそんな事を考えていると兵長に頭を小突かれた。

軽くやったつもりなのかな。
ドスッて音がしたんだけど、凄く痛かったんだけど。

痛む後頭部をさすりつつ馬に跨ると、既に出立の準備を整えていたエレンと目が合った。

「筋トレするなら付き合うぜ」

キラリと光る笑顔。
なんとも純粋無垢な少年だ。

これから行われる実験を見て、私は何を感じるのだろうか。

『お手柔らk』

「取り敢えずスクワット1000回な!」

『………』
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