• テキストサイズ

[進撃]何度でも[R18]

第5章 兵士とは言え皆年頃の男子


新任の女教師を野次る男子生徒。
それを冷ややかな目で見る女子。

何処にでも有りそうな、そんな風景。

しかし私達は忘れていた。
此処には教師でも生徒でもなく兵長様がいるという事を。


キィィィィ……ッ‼︎


全身鳥肌ものの不快音が部屋に響く。

驚いて振り返るといつの間に移動したのだろうか、兵長が黒板を爪で引っ掻いていた。

「それで…クソガキ共、無駄話は済んだのか?」

言いながら凄む兵長は鬼そのものだった。

怖いなんてもんじゃない。
だって所々黒板が割れている。

「すいませんでした…!」

話の発端を作ったコニーは特に震え上がっていた。しかし、今更謝った所で兵長の気が収まる訳もなく。

「案ずるな、コニーよ」

「へ…?」

「一瞬で楽にしてやる」

「へ⁉︎」

スパァァァン…ッ‼︎
人類最強のチョーク投げは優に時速170kmを超え、若き新兵の坊主頭を貫通したという。

この噂を耳にした団長が“調査兵団ウィングス”を結成し憲兵団と野球試合をする事になるのは、もう少し後のお話。



第五章[兵士とは言え皆年頃の男子]完
/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp