• テキストサイズ

[進撃]何度でも[R18]

第25章 それでもその日はやって来る


懇親会から数日が経った。

よく晴れた空の下、精悍な顔付きで馬に跨る兵士達は今日……壁外へと向かう。

風で翻るグリーンのマント。
出発の命を待つ逞しい背中。

ある者は自由の翼をはためかせ、またある者は一角獣を背負う。

両兵団の協定が結ばれたことで第57回壁外調査は開始以来最大規模での遂行となった。

「おい……そんな顔をするな」

俯いて道端の枯れ草を見つめていた私に兵長の声が降りかかる。

重い首を上げてみると、壁上で大砲を構える駐屯兵団が目に入った。

ああ、本当に行ってしまうんだな。
私の頭には漠然とその一言が浮かんでいるだけだ。
/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp