第24章 懇親会と云う名の
「ミカサ……お前には一度鉄槌を下さねばと思っていたんだが」
そう言って青筋を立てる兵長。
「鉄槌?そんな低い打点から殴られたところで痛くも痒くもありませんが」
ミカサはあくまで強気だ。
『……ねえ、何があったの?』
ヒョコッと空いている席に戻ってくると、向かいに居たコニーが答えてくれた。
「酔っ払ったエレンが兵長にキスしたんだよ。んで、ミカサがキレた」
『はー……成る程ね』
人類最強レベルの喧嘩を眺めつつ私は苦笑する。喧嘩するほど仲が良いと云うか、なんと言うか。
しかし、ここでまさかの事態が起きた。