第24章 懇親会と云う名の
「それでは、皆の者!乾杯じゃ!」
ピカハゲ司令……もとい、ピクシス司令による乾杯の音頭が響く室内。
かんぱーい!
お疲れ様ー!
今日は飲むぞー!
そちらこちらでカップのぶつかる音が鳴り、兵士達の笑い声がこだまする。
此処は、憲兵団兵士専用宿舎の大食堂。
両団長の計らいにより上等な酒と、普段に比べればかなり豪華な料理が振舞われていた。
「おいおいおい……こ、こんな、贅沢していいのか?」
眼前に並ぶ食材の数々に戦慄くコニー。
その背中をサシャがパンッと叩く。
「良いじゃないですか!今日は兵団間の壁が消え去った記念すべき日ですよ!」
そう言って笑う彼女の顔は既に食べカスだらけである。