第22章 兵長様はご乱心【R18】
DAY1:新兵兵舎にて
兵長の口から“口説く宣言”が出て以来、ジャンは文字通り口説かれまくりの毎日を送っていた。
「ジャン、お前は今日も美しいな」
絶賛乱心中の兵長は現在、新兵兵舎にてジャンのベッドに潜り込んでいる。
本人曰く“添い寝”をしているらしい。
「……重いのでどいて下さい」
「断る」
「じゃあせめて俺の下半身を触るのはやめて下さい」
「だが断る」
眼前で繰り広げられる有り得ない光景に青ざめる104期生達。
ジャンによる必死の説明により状況は理解してもらえたのだが、しかし。
「おい…おいおい……‼︎ 何アレ⁉︎ なんでジャンと兵長がいちゃいちゃしてんだよ⁉︎ なァおい、ライナーってば‼︎」
やはりコニーだけは場の空気が掴めていないのであった。