第21章 兵長のターン【R18】
強引に唇を割って入ってくる舌。
それを避けるようにして顔を背けても、今度は隙の出来た首筋に兵長のキスが降りかかる。
『…や、ぁ……んっ』
熱湯に近い湯が流れる首筋。
ジャンが付けてくれたキスマークの上に歯を立てる兵長は、私の肌を食い破る勢いだ。
「あんなクソガキやめとけ」
『……っ痛、ぁ…‼︎』
「いつ来るか分からぬ死を恐れて愛を伝えない……そんな下らねぇ風習、俺は守らない」
激しくて、荒々しい。
独占欲を剥き出しにした愛撫。
ジャンとは違う。
正反対のストレートな愛情。
「好きだ、」
『……‼︎』
「俺の女になれ」