第15章 デザートタイム【R18】
「センセー……膝枕して」
眠さにかまけて私の膝に頭を埋めるジャン。
ジーンズ越しに感じる彼の体温は、とても温かい。
子供は眠くなると体温が上がると云うが……ジャンはそこまで小さな子供でもないか。
幼き日の彼を思い浮かべて笑っていると、ジャンの手が伸びてきた。
前に垂れた私の前髪にそっと触れる。
額にジャンの指が当たると、ジワリとした熱がそこから広がっていくようだった。
「なんちゃって」
『え……?』
「眠いなんて、嘘」
ジャンは悪戯な笑みを見せた後、少しだけ体を起こして私にキスをした。