第14章 オバケなんて嘘さ【R18】
『い、やっ……やめて!』
私の上に跨ったコニーはその瞳を真紅に染めて此方を見下ろしていた。
「うひ…ひひ…ひ」
明らかに常軌を逸した彼の様子に背筋が凍る。
懇願するような目をベルトルトに向けてみたが、彼は血で溢れる聖杯を見て独りブツブツ言っていた。
駄目だ。
これは完全に詰んだ。
『……コニー!⁉︎』
下半身が急に涼しくなったことに驚いて視線を戻すと、そこには衝撃の光景が広がっていた。
ジーンズをズリ下げる事に成功したコニーは、私のパンツすらも奪ってガッツポーズをしていたのだ。
「いやっふゥゥゥ!女教師の生パンきゃっふゥゥゥ!」
壊れてやがる、馬鹿すぎたんだ。
そんな台詞が頭を過った。
完全にとち狂ったコニーはあろうことか私のパンツを顔面に装着して走り去って行く。
その姿は某少年漫画の主人公にそっくりであった。
「気分はエクスタシー!フォォォッ‼︎」
『ちょ…っえ⁉︎ おい!私のパンツ返せェェェー……ッ‼︎』
真夜中の肝試し大会、敢え無く全滅。
第14章[オバケなんて嘘さ]完