第13章 ビビるジャン
その後数十分に渡って続いたアルミンの駄々も、最後はライナーの一喝によって終結した。
「お前のベッドに隠してあるエロ本の題名全部言うぞ⁉︎ 今、ここでだ!」
ライナーの発言に速攻でマントを羽織ったアルミン。
その俊敏な動きたるや、かの有名な兵長様の立体機動装着時を優に上回っていたんだとか。いなかったんだとか。
「アルミンはな……熟女好きなんだ」
私の耳元でコニーが発した言葉に、思わず『ほう』と声が漏れる。
『(可愛い顔して割と…アルミンめ、兎の皮を被った野獣か……?)』
こうして、私達はライナー主催の肝試し大会へと出立する事になったのであった。
第13章[ビビるジャン]完