第12章 師団長とヤキモチ
「今日誰と飲み会だったんだ?」
「友達だよ?
ナイルに名前言ってもわかんないでしょ?」
一応毎回誰と遊びに行くかは伝えていた。
でも、やっぱり知らない女の子の名前は
覚えにくいようで、
お互いめんどくさくなってきたので、
ざっくりと報告することに留めていた。
「いつもの友達か?」
珍しくナイルがしつこい。
何かあったのだろうか。
「いつもの友達とー、あと男の人3人。
合コンだったからさ。」
「………合コン?」
ナイルの眉間に深く皺がよった。
合コンという言葉に馴染みがない
世代だっただろうか。
いや、そこまでジェネレーションギャップはないと
信じたい。
そんなことを考えていたら、
グイッと掴まれていた腕を引っ張られ、
先ほどまで座っていたところに
再び座らされた。