第9章 師団長と素顔
「買い物行きたい…。」
私は突如湧いてきた欲求に
苦しみながら、
机に頭の重さを預けていた。
「行ってくればいいだろ。」
そんな私を横目に、
ナイルは新聞のテレビ欄を見ながらチャンネルを変える。
「お金ない。」
「リオに金がある日を聞いたことがない。」
「そりゃ、日々全力なんだもん。」
友達とご飯行ったりとかさ。
常に美味しい物を
食べたいという欲求があるため
そのお金はケチりたくない。
そんなわけでちまちまとお金は
飛んで行く。
浪費家と言われるまではいかないけれど、
節約しているかと言われれば
そんなことはない。