第7章 師団長と我慢
「あ?どうした?」
私は、ベッドにうつ伏せで
雑誌を眺めているナイルの上に跨った。
「どうもしないよー」
そして、そのまま重なるように
ナイルの上に寝転がった。
「重い?」
「いや、全然。」
慣れていることのように
ナイルは雑誌を読み進める。
この状態がすごく好き。
人肌人肌。
「リオ、身体動かしていい?」
「えー。」
そう言いつつ、
私はゴロンと転がり
ナイルの上から降りる。
そして、
私の方を向いたかと思うと、
携帯でゲームをし始めた。
「ナイル。」
人肌を失った私は、
ナイルの右腕を無理やり引き、
自分の頭の下へ潜らせた。
強制的に、いわゆる腕枕をしてもらい
ナイルの胸元に顔を埋める。
「今日甘えたい日なのか?」
私は黙って首をふる。
ナイルの小さな笑い声が聞こえた。