第4章 師団長とフェチ
どっか頭打ったのか。
予想外すぎて、
言葉が続かなかった。
と、同時に、
顔に熱が集まる。
照れてなんかないのに。
不可抗力。
ナイルがニヤッと笑う。
「今回は俺の勝ちだな。」
なんてムカつく顔。
「ずるい!答えになってない!」
「あ?なってるだろ。」
くっそ…
理論的な反論が
見つけられない。
というか、頭がまわらない。
どうした私。
「うおっ。」
とりあえずどうしようもなくなって、クッションを顔に投げ付けてやった。
それでもナイルは
おかしそうに笑っている。
あとで絶対やり返す。
そう心に決めて、
もう一つあった
クッションを抱きかかえた。