第16章 ごっこ遊び
「リオが
妹とか無理だわ。」
私の妹遊びが
終わったのを感じとってか、
やっとナイルが
目を合わせてくれた。
「可愛くなかった?」
ナイルの首に
腕を回したまま
首を傾げる。
「可愛かったが、
想像してた妹と違った。」
「小学生くらいの
純粋な妹想像してたでしょ。」
「あぁ。」
それはそうだ。
私も自然と
そのくらいの女の子を
想像した。
「さすがにその純粋さの
表現は無理。」
「言い出した俺が悪かった。」
「あ、プリンは買ってね?」
「そこは採用されるんだな。」
額に軽くキスを落とされ、
私は満足して
ナイルの上から降り、
畳んで放置されていた
洗濯物をしまいに行った。
なんというか……
今日も平和で幸せ。