第3章 師団長と志○動物園
「リオ、
テレビ見るぞ。」
ナイルが突然そう言ってきた。
何の確認?
いっつも勝手に見てるじゃん。
「うん?どうぞ?」
「ほら、来い。」
そう言って、
胡座をかいて、
ポンポンと自分の膝を叩く。
「えー、今から何があるの?」
「志○動物園。」
…あーそういえば、
毎週欠かさず見てる気がする。
私はどちらかといえば
動物園に行きたい派。
というより、
飼いたい、
触りたい。
画面越しに見ても
可愛いと思うからこそ
もどかしい気持ちになるだけだ。
「私別にいいー」
「いいから来い。」
…私が折れるしかなかった。