第15章 師団長と腹チラ
「リオが悪ぃんだからな。」
そう言われ、
ベッドへ押されたかと思うと、
軽く眉間に皺を寄せた
ナイルの表情と天井が視界に入った。
その表情を見て、
リオは口角を上げた。
その表情が段々と近付き、
熱を共有した。
「エルヴィンさん嘘ついてなかったかもね。」
その熱が離れた後に
リオはそう呟いた。
「結果、こうなってるわけだし。」
「……確かにそうだな。」
その言葉を最後に、
リオの鼻に
ナイルの匂いが触れた。
やっぱり夏は、
人の思考回路を
少しショートさせてしまうらしい。