• テキストサイズ

ツンデレに悪いヤツなんかいない(たぶん。)

第10章 は?もう俺はお前だけのツンデレじゃねーから……。


カインは廊下をズンズン進む。


ハンスには一度ちゃんと言っておかなければ!


(俺はお前の恋人でも女でもないんだぞ……)


ブツブツとハンスに突き付ける言葉を考えながらあるいていると、後ろから聞き覚えのある声がした。


「朝から随分と騒がしいな」


カインがその声の方を振り向くと、相変わらず鋭い眼で此方をみるヘイヤと目があった。


「あー、おはよう……ございます…」


一応敬語の方がいいかな、と語尾を付け加えた。


「別に普通で構わない」


ヘイヤの意外な反応に、カインは少し拍子抜けしてしまった。


「……なんだ?」


ヘイヤもカインの変な反応に眉間に皺を寄せていた。


「いやー……ヘイヤは俺の事嫌いなのかと思ってたからさ」


「別に嫌いではない。気には食わないが」


(……やっぱこいつ、ムカつく)


カインはヘイヤを一瞬でも仲良くなりたいと思った事を後悔した。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp