第10章 は?もう俺はお前だけのツンデレじゃねーから……。
次の日、カインはまだ重たい瞼を擦りながら、ベッドから起き上がった。
(あれ?ここ……何処だ?)
また頭がぼんやりしていて眠い。
(昨日は中々寝付けなかったからな……)
ん?昨日……?
そこでカインはバッ、と一気に飛び起きた。
(そ、そうだ!昨日俺はハンスと!)
お陰で眠気は一気に吹っ飛んで何処かへ行ってしまったようだ。
しかし、今度は顔の火照りが治らない……。
(くっそー!これも全部ハンスのせいだ!)
カインは急いで身支度を整えると、勢いよく部屋を飛びたした。